8月の備忘録~② 二人暮らしスタート~

突然の切迫早産の診断で始まった子供との二人暮らし。
自分はもちろん事態を理解は出来ましたが、
ムスメ様からするとある日突然、母親がいなくなった。
テレビとかお話でたまに耳にする、
何気なく出ていって、その日から帰ってこなかった。
そんな事態と全く同じなわけで、
さぞ不安だったと思います。

しかし、不安で言えば自分も同じ。
いつ帰ってこれるのか……
出産して、子供と一緒に退院の日まで帰ってこないのか……

そもそもいつ出産になるのか……

先の見えない、ゴールのわからない二人暮らしがスタートしました。

ありがたかった嫁の実家へのお泊り

元から8月頭は、嫁の実家にいく予定がありました。
定期検診が終わったら行こうね、と。
しかしながら、嫁は入院。

でも、俺とムスメ様の事を心配してくれたむこうのご両親が
二人でもいらっしゃいと言ってくれたので、
これも初めてですが、
嫁のいない状態で、嫁の実家へお泊りしてきました。


ここは非日常だったので、
ムスメ様も不安や寂しさを感じる事はあったとしても、
そこまで表面に出てくる事はありませんでした。

嫁の容態も張り止めの点滴などのおかげで、
緊急搬送をされたタイミングをピークに落ち着いてきたみたいです。

そして、はじまる二人暮らし

嫁の実家を出て、そのまま嫁が入院している病院へ。
荷物の追加がありました。
病院へ荷物を届ける際も子供は一緒に連れていってはダメと言われていたのですが、
荷物を渡すだけなら、マスクをしてくれればオーケーと言ってもらえて、
これにはだいぶ助けられました。
荷物を届けにいくだけで、実家に預けなきゃいけないのかと思っていたので。

駐車場から病室が見えたので、
そこで遠目にムスメ様と嫁は再会をすることができました。

そして、帰宅。
びっくりするくらいスムーズにお風呂も入ってくれて、
寝る寸前まで、完全にムスメ様ファーストで過ごして
いざ寝るぞってなった時……

「ちんたん(俺の事)じゃダメ」
「あんみちゃん(嫁の事)があたり」
「ちんたんはハズレ」

と言われ、延々泣き始めました。
もちろん、母親が恋しいのはわかります。
言葉もまだそこまで豊富ではないので、
言葉がそのままの意味じゃない事もあると分かってはいます。

とはいえ、蹴られたり、顔面を思い切り叩かれたり
「ちんたんはキライ。ちんたんはこないで」
「あんみちゃんがよかった」
等の言葉をひたすら浴び続ける事は
それはそれはなかなかな苦行で、
二人暮らし初日にして、
俺のメンタルはそこそこに崩壊して、
これが最低2週間?なんなら1ヶ月??

絶望の幕開けでした。

結果、二人暮らし初日は
ムスメ様が泣きつかれて眠るのを

「ちんたんでごめんね」、
「あんみちゃんがよかったね」、
と延々言い続けて、眠るのを待ったとても長い夜でした。

そしてソファに行き、俺も気づけばそこで寝落ちしてました。
深夜三時頃起きたムスメ様に起こされて、布団に戻るという。

自分自身も認識できていない疲れが初日にドっときたようでした。

楽できる所はとことん楽をする

二人の朝は、やはりぐずぐず。
朝から
「ちんたんはいらない」
「あんみちゃんとねる」を繰り返す。
暴力もなかなかに激しい。
拒絶の際は、そこそこに痛い攻撃を繰り出してくる。

けど、なんとなくですが日中は気持ちダメージ少ない気がしました。
外が明るいから??今となっても、よくわかりませんが。

この日も、荷物を届けに二人で病院へ。

大好きなドーナツを買ったりとひたすらにムスメ様のご機嫌をとりながら。

15時にテレビ電話出来る部屋に移動させてもらえるという事で、
その時間からテレビ電話。

テレビ電話になると恥ずかしいのか、
リアルじゃないからイヤなのか、
思ったほど食いつかない。

送られてくる動画とかには、手を振って応えるのに、
テレビ電話は何かが違うのかな……??


そして、テレビ電話は終了。
なんでかわからないけど、テレビ電話を切るのが昔から得意なムスメ様。
切り際だけはびっくりするくらい大人。

両親はメンタルボロボロなので、ある意味助けられます(笑)

そして、しばらくするとふと泣き出し始める。
スイッチはどこにあるのか…全くわかりません。


夕飯もいらないという。
元から少食ではあるけど、
今日はそこまで食べているわけでもない……
食欲も少し無くなっているみたいです。

そして、「あんみちゃん……あんみちゃん」
と言い続けて、ソファでそのまま寝落ち。

時間はまだ19時前だった。
まだ全然起きる可能性はあったんだけど、
もうそのまま布団へ。

パジャマには着替えさえたけど、
ご飯はもちろん、お風呂も歯磨きもしてない。

でも、それは翌日頑張る。
ここで起こしたら、待っているのは昨日と同じ長い夜。

楽できる所は楽出来ないと俺もしんどい。
いつ楽できるかもわからないから、
ここは罪悪感を持たずに楽をする。

それは、この二人暮らしで
なんとなく自分に決めたルールとなりました。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です